海よりもまだ深く感想・セリフとか適当だけどネタバレ注意って書いちゃうよ!パート①

海よりもまだ深く感想・セリフとか適当だけどネタバレ注意って書いちゃうよ!パート①


樹木希林阿部寛、等個性派俳優陣が演じる超スーパー日常劇場。


団地に暮らす年老いたおばあちゃん(樹木希林)は面倒見が良く、あくまでも現実的風などこにでもいそうな娘(小林聡美)と、知人の噂話を交えながらとハガキの整理をしていた。


そこで、不意に話題に上がるのは、なにやら家族間でも問題を抱えているのであろう息子(阿部寛についてだった…。



亡くなった父親の高価な遺品を探しに来る(阿部寛)、そこへ母親が帰宅し、一瞬で息子の意図を読み取り「なに?お金に困ってんの?」と言い放つ。


『これは、本人からしたら分が悪いよね…()』


その後、全能なる母(樹木希林)は、全てを理解したようなしていないような言い草で「お父さんの遺品なんて死んだ次の日には捨てたわよ」と言い放つ。


その言葉を聞いて諦めたのかベランダでタバコをふかす息子(阿部寛)。


ベランダには(息子)が昔植えたというミカンの木が青々と生い茂っていた。


「これって俺が…」「あんただと思って大切に育ててるのよ…」と、自分が植えた木を今も大切に育ててくれている現状に喜んだのもつかの間、嬉しいセリフには続きがあった


「いつまでたっても実がならないのよね」

…落胆。


「俺だって少しは役に立ってるよ!」


「そう?なら台風が来るからこの植木達をこっちに寄せて」


上手いなぁ〜さすが母親!息子の動かし方を熟知している。

言い方は悪いが良いようにこき使われている息子。


へいへい。と得意げに役にたとうとした矢先「バリン!」あろうことか窓ガラスを割ってしまう。


することなすこと上手くいかない時は何をしても上手くいかないものなのだ。


鍵をかけ、誰かにお金の都合を待つように電話する(阿部寛)、聞き耳を立てていたのか、わざと割り込むような母親(樹木希林


安易に金銭的に困っていることが想像つく(息子)そんな母親の疑いを晴らすべく、おもむろにお金を取り出し、「ハイ!お小遣い!これで好きな物でも買いな!」と、一万円で母親の信用を購入する。


「ありがとう〜…」しかし母親は斜め上の言葉を続ける。


ここでさぁ、息子的はさぁ、思ったわけですよ。


「実際、半端なくイタイ出費だけど、少しでも親孝行になるならそれで良い」って。


でもさ、母親の立場からすると息子を信じて期待してる分、余計な一言が出ちゃうんだろうね



その後、単に親思いの息子なのか、汚名返上のつもりなのか、ゴミ出しを手伝う(阿部寛)


そこでどこぞの先生とやらに出くわし、挨拶をする母親。

ここで初めて(息子)の実態というか職業が判明する。


「息子です。小説書いている」


なるほど~。売れない小説家だったのね〜


息子を紹介されたどこぞの先生は、ひとしきり主人公の小説の感想を曖昧に話し、ばつが悪そうにそうそうとそれらの話題を切り上げ去っていった。


このどこぞの品の良い先生はどうやら母親の想い人のようである。


その辺を読み解いた息子に「さすが探偵ね」とお茶目なボケをかます母親に「違います~小説家ゆえの観察眼です~」と皮肉を言い合いながらも、しっかりと息子のカバンの紐を頼りに歩きながら、他愛もない会話を続ける親子に底の無い親子愛を感じた。